荒川観察記1
 

荒川下流自然記007 ’00.5.1
4/27 荒川もタンポポで一杯になってきた。いつもの通勤コース千代田線鉄橋傍のワンドを覗き、まだコガモが残っているなと眺めていると近くの枝が揺れた。カワセミだ。下流の方でカウントされたのは知っていたが、ここでは初めて。このワンドには稚魚が多く格好の餌場に違いないので、常連さんでも不思議ではないが新発見はうれしいものだ。10m位の距離だったのですぐ警戒され、飛び去った。背中の明るく鮮やかなコバルトブルーは何度見てもきれいだ。


荒川下流自然記006 ’99.11.12
10/25 モズ1、ユリカモメ1初見

10/26 雨ユリカモメ200、やっと本格的に渡ってきた。渡りの始めは成鳥からなのか、若鳥はみあたらない。雨の向こうの水面にカモ20羽程いるが識別不能。

11/5 今秋初の富士山がきれいにみえる。ユリカモメの大群千単位だ!うれしくて心踊る。
鉄橋の上空でチョウゲンボウ3羽とハシボソガラス1羽が威嚇しあっていた。そのうち5羽対5羽になりどちらが勝つかみていたら、ハシボソガラスの方がいなくなってしまった。
すぐそばの草地で、ドバトの死骸を拾う。チョウゲンボウにやられたんだろうか、首筋から血を流していた。

11/10 いつもの越冬地にオナガガモが12羽初飛来、不忍池はすでにきていたのにここは遅かった。



荒川下流自然記005 ’99.10.24
9/1初秋の野草、ツユクサ、ヘクソカズラ、チカラシバ、シマスズメノヒエ、アキノエノコログサ、ヒメジョン、ヒルガオ、オオマツヨイグサ、メヒシバ、カゼクサ、タカサブロウ、ツルマメ、キンエノコログサ、黄色の花のキクイモ。



荒川下流自然記004 ’99.8.31
5月6月の主役はシロツメクサ、ムラサキツメクサ、ヘラオオバコそして段々増えてうれしいネジバナだった。
7/21(水)足立区の花火大会でこの日ばかりは河川敷は人の山。

8/19(木)夏休み明けの初出勤。荒川河川敷を今朝通ったらゴミの山。15日の豪雨で水位が上昇、野球グラウンドもジョギングコースも50センチほど冠水し、川幅が2倍以上に増えたらしく、どうやらその置き土産らしい。いままで台風でも冠水はなかったので、信じられない光景だ。ゴミの主体は枯れたアシと木材だが、ペットボトル、発砲スチロール、ドラム缶、冷蔵庫なども大量に含まれている。上流の木製橋の一部は巨大だった。江東区あたりにはマムシが複数流れ着いたらしいが、この辺にもいるかもしれない。



荒川下流自然記003 ’99.5.11
5/2(日)ゴールデンウイークの主役はハルジョンの花、一面に白い花が咲き乱れている。
コアジサシ初見、コガモは見かけなくなった、ゴールデンウイーク前に渡ったようだ。ユリカモメはまだ少しいる。
オオヨシキリの賑やかな鳴き声があちこちから聞こえてきた。

5/11(火)ハルジョンに負けじとシロツメクサの白い花が勢力を増してきた。ムラサキツメクサも数は少ないが、ピンクの花を咲かせている。ニワゼキショウの花は小さいので目立たないが、白と薄紫の花が満開。湿地帯にコウキヤガラの花(といっても花らしくない)が咲き始めた。
残念なことに、堤防斜面の草刈りが始まった。しばらく寂しくなる。
イソシギ3羽。



荒川下流自然記002 ’99.4.27
4/19(月)雨、いつの間にかシロツメクサの白い花が多く目立つ。ヘラオオバコ一株発見、間もなく花が咲きそうだ。ツバメが自転車の周りを低く飛び回る。

4/20(火)いつものポンドの岩場にコガモが3番い居た。コサギ1羽、2本の冠羽が目立ち飾り羽も良く見える。カルガモ-2、ツグミ-3、カワウ-1、セッカ-1。モンシロチョウ2羽初見、もう羽化しているぞ。
オニグルミに赤い花が咲いていた。スクッとオニタビラコは黄色の花、カタバミも黄色。2〜3mmのタチイヌノフグリの花、ノゲシ、幼い頃に食べていたチガヤの花穂(つばな)の群落がひときわ目立つ。

4/21 モンシロチョウ1、モンキチョウ1、アゲハ(?)1の計3羽発見。よくぞ羽化してくれた!が、固体数が少ないよ!

4/23(金)コガモ13、キジバト1、シジミ蝶の1種1羽、ナナホシテントウムシ1。
ムラサキサギゴケの小群落を別の場所で発見。ハルジョンの花には白にまざってピンクもある。

4/24(土)雨 コガモ1。四葉のクローバー(シロツメクサ)を偶然発見!近くを探してみると有る有る、計6本。幸運お裾分け希望の方はココへどうぞ。

4/26(月)曇り ヘラオオバコの花が咲く、オオバコの花も咲きそうだ。ヘビイチゴの花と実発見。シロツメクサの花が見頃。ムラサキツメクサの花も咲き出した。スカシタゴボウも大きい、イヌガラシに似ているが、イヌガラシは葉に切れ込みがなく果実が長い。
コガモ8、キジバト1。

4/27 ニワゼキショウのピンクの花が咲き出した。大群落のある堤防のちょうどその中心で工事が始まっており、今年からその光景が見られない、残念だ。


 
荒川下流自然記001 ’99.4.18
 ここ5年、仕事場まで6Km弱の距離を自転車通勤している。途中2Kmは荒川左岸の河川敷を通るが、ここは都会生活の中で自然と触れあうことのできる数少ない場所、マイフィールドである。自然の移ろいは日毎変化し、特にこれからの季節は一日たりとも油断できない程激しく豊かである。
そこで、野鳥と野草を中心に荒川下流の自然をメモすることにした。

3/26(金) 雨、雨の日の河川敷は生き生きしている。人のいない野球グランドに数百羽のユリカモメがやすむ。雲雀、ムクドリ、ツグミ、ハクセキレイもいつもより多く賑やかだ。この光景を独占し満喫できるのは自分一人、至福の一時だ。

3/28(日) ホトケノザ開花初見、オオイヌノフグリ満開。オオイヌノフグリは名前がなんともすごいが、青紫の小さな花をつけ中心部が白いのでキラキラと星の様に野に輝いてみえる。好きな花のひとつだ。

3/30 カラスノエンドウ開花初見 

4/2(金) 燕2羽初見。夏鳥だ!

4/5 ムラサキサギゴケの小群落発見。

4/6(火)ツグミの集結が目立つ、渡りが近いのかも。
水際に一本のオニグルミの木があり花が咲きそうだ。上流の秩父の山から流れて来た実が着床し育ったのだろう。椰子の実ほどではないが、自然のロマンを感じる。去年は2〜3個の実をつけた。

4/14(水)セイヨウタンポポが最盛期、野球グランドの芝生に足の踏み場もない程に黄色く咲き競う。

オランダミミナグサも最盛期、強くいい香りがする。その付近にはナズナいわゆるぺんぺんぐさも満開で領地を競っているかの様に両方とも多い。ハルジオンの開花初見(2本)、菫の小群落発見、たぶんタチツボスミレ。
4/15  昨日までいたコガモが見当たらない、北へ旅立ったのだろうか。ユリカモメはまだいるが数は少ない、頭部が黒く夏羽に換わっている個体が増えた。全長25cm位のミミズを堤防の上で発見。ニョロニョロ動いている、しばし見物--、「こんな大きなミミズが荒川にいるんだ!」。